介護業界は、現場で介護業務を担う介護職のほか、施設を円滑に運営し利用者に対して適切なサービスを提供するための環境を維持すべく活躍しているさまざまな専門職がいます。その種類もさまざまであり、その一部は介護職にとってキャリアパスの重要な選択肢ともなっています。
介護業界の専門職の種類の中でも、最もよく知られているのがケアマネージャー(介護支援専門員)です。介護保険制度に基づいて、利用者が適切な介護サービスを受けられるためのプランを練る仕事です。なるためには資格の取得が必要で、特定の業務に関する5年以上かつ900日以上の実務経験が求められるなど、かなりハードルが高い職業となっています。なお、特定の業務は介護職だけに限らず、医師や薬剤師、管理栄養士なども含まれます。
それから生活相談員。利用者やその家族からの相談業務や、施設の入退所の際の手続きなどを担う仕事です。なお、介護老人保健施設では支援相談員と呼ばれます。こちらは社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格のいずれかの資格を取得することが求められています。ほかには、施設の運営を担う施設長やホーム長、事務を担当する介護事務、利用者やはタッフの送り迎えを担当する介護ドライバー、施設内での食事を担う管理栄養士・調理スタッフなども介護業界・施設における専門職の種類として挙げられるでしょう。これらの専門職がそれぞれの役割を果たして、初めて介護施設は滞りなくサービスを提供することが出来るわけです。